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ConoHaのVPSにPython3環境を作る
ConoHaVPSにPython3をインストールし、利用可能にします。
CentOSでPython3系を使うには?
CentOS7では、最初からPythonが利用できます。しかし、デフォルトで使用できるPythonは2系であって、3系は別途インストールが必要です。今後最新のDjangoを利用する場合は3系が必要になります。
yumでインストールするには?
CentOSの標準レポジトリがpython3が対応していません。「IUSレポジトリ」を新たに追加します。また、追加後は通常のyumコマンドで参照しないようにするために設定のenabledを変更しておきます。
作業の流れ
以下のような作業を行います。
- Apacheインストール
- Apacheの自動起動設定・起動
- firewallの設定
- 動作確認
Pythonサーバの方針
- 構成できるだけシンプルにする
- buildするとアンインストールが面倒なのでpython3はyumで入れる
- wsgiがpython3を参照するようにする
準備
以下の準備を行います。
①ConoHaをレンタルします。
②ConoHaにroot以外のユーザを作ります。
③ConoHaにSSH接続するための設定を行います。
④ConoHaへのrootログインを禁止します。
⑤ConoHaのportを22から変更します。
⑥ConoHaVPSへApacheをインストールしてスタートページを表示します。
必要なもの
レンタルサーバ | ConoHaのVPSサーバ |
---|---|
独自ドメイン | ムームードメインで、独自ドメインのみ取得。2年契約で(2,000〜3,000円)くらい? |
ConoHaVPSの環境
アプリケーションサーバ OS | CentOS7.4 |
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Apache | 2.4.6 (CentOS) |
Python | 3.6.4 |
クライアントPC
操作開発用のクライアントPCを用意します。windowsでもmacでも可能ですが、今回はubuntuを利用します。
OS | Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit |
---|
Python3をインストール
現在デフォルトの状態です。「/var/www/html」ディレクトリの所有者が「root」になっています。
①VPSにログインします。
②アップデートします。
yum -y update
③初期設定に必要なパッケージをまとめてインストールします。(これらをインストールしないと、httpd-develがインストールできませんでした。)
yum -y install git yum -y groupinstall "Development Tools" yum -y install readline-devel zlib-devel bzip2-devel sqlite-devel openssl-devel
④IUSのyumリポジトリを追加するには、EPELのyumリポジトリが追加されている必要がありますので、先にEPELからインストールします。
sudo yum install epel-release
追加後、通常のyumコマンドで参照しないようにするために設定のenabledを変更しておきます。
sudo vi /etc/yum.repos.d/epel.repo [epel] enabled=1 → enabled=0
⑤IUSレポジトリを追加します。
wget https://dl.iuscommunity.org/pub/ius/stable/CentOS/7/x86_64/ius-release-1.0-14.ius.centos7.noarch.rpm rpm -Uvh ius-release-1.0-14.ius.centos7.noarch.rpm
追加後、通常のyumコマンドで参照しないようにするために設定のenabledを変更しておきます。
vi /etc/yum.repos.d/ius.repo [ius] enabled=1 → enabled=0
尚、sedコマンドを使えば一発でできます。
sed -i -e "s/enabled=1/enabled=0/g" "/etc/yum.repos.d/ius.repo"
⑥追加したIUSレポジトリを利用してpython3(今回は3.6.4)を導入します。
yum --enablerepo=ius install python36u python36u-libs python36u-devel python36u-pip
⑦シンボリックリンクを作成しpython3コマンドで起動できるようにしています。
cd /bin ln -s python3.6 python3 ln -s pyvenv-3.6 pyvenv
「python」コマンドにpython3のシンボリックリンクを貼るのは非推奨です。yumコマンドがpython2系に依存している場合があるからです。しかし、pyvenvはpython2では使えないコマンドなので、3をつけずに”pyvenv”でシンボリックリンクを作成しています。
仮想環境「venv」を作成する
①ホームディレクトリに移動して、仮想環境を作成します。
cd python3 -m venv test_django . test_django/bin/activate
以下のようにユーザ名の左側に括弧で囲まれた文字が出てきます。
(test_django) [user@hogehoge hoge]
venv仮想環境内で用いられるpythonのバージョンはvenvを実行したものになります。今回はpython3実行しているので、pip==pip3、python==python3となります。
②仮想環境から抜けるには以下のコマンドを入力します。
deactivate
次回
次回はVPSにWSGIをインストールして、ApacheでPythonを使えるようにします。
- Python 114
- 制作 54
- RaspberryPi 41
- Django 40
- WordPress 40
- Linux 27
- VPS 22
- JavaScript 21
- PHP 20
- HTML・CSS 19
- AWS 16
- 仮想環境 15
- レスポンシブデザイン 13
- マイコン 11
- WEB全般 11
- 動画製作 9
- Webサービス 8
- 統合開発環境 8
- 機械学習 8
- PyCharm 7
- jQuery 7
- AfterEffects 7
- 起業・設立 7
- Django REST framework 6
- C# 6
- デザイン 6
- SEO 6
- pydata 6
- Visual Studio 5
- 数学 5
- 携帯サイト 5
- heroku 5
- Mac 5
- illustrator 5
- node.js 5
- Anaconda 5
- Nginx 4
- Jupyter Notebook 4
- インフラ 4
- Google Colaboratory 4
- symfony 4
- Webスクレイピング 3
- photoshop 3
- Go言語 3
- PC 3
- ツール 3
- Docker 3
- facebook 3
- 作業効率化 3
- データベース 3
- Cloud9 3
- コマンド 2
- micro:bit 2
- Kali Linux 2
- Webサーバー 2
- MariaDB 2
- ドローン 2
- コンテナ 2
- DaVinci Resolve 2
- ネットワーク 2
- Java 2
- movie 2
- PCDJ 2
- 音楽 2
- XSERVER 2
- Ansible 1
- Vue.js 1
- JSON 1
- Bootstrap 1
- バージョン管理システム 1
- SSL 1
- S3 1
- ムームードメイン 1
- ネットワーク 1
- アニメーション 1
- D3.js 1
- Rhino 1
- アニメ 1
- git 1
- windows 1
- アクセス解析 1
- スマートフォン 1
- アフィリエイトノウハウ 1
- 知識 1
- TypeScript 1
- 役立つ本・書籍 1
- データサイエンス 1
- ESP32 1
- AI 1
- ownCloud 1
- API 1