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ConoHaのDBサーバを利用する
ConoHaVPSのDBサーバを利用します。フロントサーバとバックエンドサーバを別々にするための準備をします。
DBサーバ
APサーバ(VPS)からDBサーバをインターネットから切り離して利用します。
WEBアプリケーションを作りますが、私はフロントサーバ(Webサーバ)1台とバックエンドサーバ(DBサーバ)1台という構成をとりたいと考えております。現在広く使われている構成で、ローカルネットワークを介して公開Webサーバと非公開のデータベースサーバを接続します。また、サーバを別々にすれば、二階層、三階層構成によるWebシステムの構築を実現できます。
サーバ性能を向上させる2つの概念
サーバの性能を向上させるときに、スケールアウトとスケールアップと言う考え方があります。
スケールアップ | サーバの性能(CPU、メモリなど)を強化することで、より高い負荷に対応できるようにする手法 |
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スケールアウト | サーバの数を増やすことで、より高い負荷に対応できるようにする手法 |
※一般的にWebサーバはスケールアウトで対応することが多いです。ただし、DBサーバはスケールアウトしづらいためスケールアップで対応するケースが殆どです。DBサーバ(特にRDBMSの場合)は、排他制御やトランザクション処理を保証する必要があるため、スケールアウトのようなサーバを分散するアプローチが取りにくいためです。
準備
以下の準備を行います。
①ConoHaをレンタルします。
②ConoHaにroot以外のユーザを作ります。
③ConoHaにSSH接続するための設定を行います。
④ConoHaへのrootログインを禁止します。
⑤ConoHaのportを22から変更します。
ConoHaVPSの環境
アプリケーションサーバ OS | CentOS7.4 |
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クライアントPC
操作開発用のクライアントPCを用意します。windowsでもmacでも可能ですが、今回はubuntuを利用します。
OS | Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit |
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データベースサーバーを使う
①ConoHaの管理画面へログインします。
②「+サーバー追加」を選択します。
③「+追加」をクリックします。
④以下のようにプランとオプションを選択し、一番下の追加をクリックします。
タイプ | アプリケーションサーバー |
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リージョン | 東京 |
サービス | DB |
自動バックアップ | 無効 |
ディスク容量 | 10GB |
ネームタグ | 任意 |
⑤DBサーバが作成されました。作成したDBサーバのネームタグをクリックします。
データベース作成
①データベースを作成します。データベースリストの右側にある「追加」をクリックします。
②データベース名とネームタグを入力して「保存」をクリックします。
データベースが作成されました。名前をクリックすると詳細情報が表示されます。
DBサーバー接続用ネットワークを使う
データベース接続用ネットワークを設定します。VPSとDBサーバーを専用のプライベートネットワークで接続します。DBサーバーはグローバルネットワーク側からアクセスすることもできます。しかし、この機能を使用すれば高速なプライベートネットワークを使ってデータベースを使用できます。
この機能を使用する前に、VPSとDBサーバーをあらかじめ「サーバー追加」で作成しておく必要があります。また、VPSの電源はOFFにしておいてください。
①メニューから「ネットワーク」→「プライベートネットワーク」を選択します。
② DBサーバー接続用ネットワークを作成するリージョン(ここでは東京)を選択します。
③リージョンを選択すると接続可能なVPSの一覧が表示されます。右にあるアイコンをクリックして設定を開始します。
④接続するVPSに対しプルダウンメニューから「接続する」を選択して、「保存」をクリックします。
接続状況が「接続する」に変わりました。以下のようにIPアドレスが表示されます。このIPアドレスをVPSのネットワークインターフェイスに設定します。
これでVPSサーバーに対してネットワークインターフェイスが追加されます。この後ネットワークインターフェイスに対してIPアドレスの割り当てなど設定を行う必要があり、この設定はOS毎に異なります。
データベースユーザーを追加する
データベースに接続するためのユーザーを作成します。
①ユーザーリストの右側にある「追加」をクリックします。
②ユーザー名、パスワード、接続許可ホスト(VPSのプライベートネットワークアドレス)を入力します。
接続許可ホストはグローバル側IPアドレスとプライベートネットワークのアドレス、両方指定することができます。
「phpMyAdminのみ」を選択すると、phpMyAdmin専用のユーザを作成することができます。項目を入力したら「保存」をクリックします。
ユーザがアクセスできるデータベースを設定
デフォルトでユーザーはどのデータベースにアクセスできません。接続先のデータベースを個別に設定します。
①ユーザの詳細画面から、以下のアイコンをクリックします。
②「+」のアイコンをクリックするとデータベースを選択できます。接続先データベースを選択して「保存」をクリックすれば設定が完了します。
phpMyAdminを使う
phpMyAdmin用のデータベースユーザを作成します。すると、Webブラウザから手軽に管理できるphpMyAdminを使うことができます。しかし、phpMyAdmin用のユーザは、MySQLクライアントなどの接続ユーザーとして使用することはできません。
①ユーザーリストの右側にある「追加」をクリックします。
②ユーザー名、パスワードを入力し、接続許可ホストをphpMyAdminに変更します。項目を入力したら「保存」をクリックします。
③ユーザが作成されました。管理ツールのところのアイコンをクリックすると、phpMyAdminを使用することができます。必要に応じて接続先データベースの設定を行ってください。
次回
次回は、プライベートネットワークを設定してVPSからDBサーバの接続を行います。
- Python 114
- 制作 54
- RaspberryPi 41
- Django 40
- WordPress 40
- Linux 27
- VPS 22
- JavaScript 21
- PHP 20
- HTML・CSS 19
- AWS 16
- 仮想環境 15
- レスポンシブデザイン 13
- マイコン 11
- WEB全般 11
- 動画製作 9
- Webサービス 8
- 統合開発環境 8
- 機械学習 8
- PyCharm 7
- jQuery 7
- AfterEffects 7
- 起業・設立 7
- Django REST framework 6
- C# 6
- デザイン 6
- SEO 6
- pydata 6
- Visual Studio 5
- 数学 5
- 携帯サイト 5
- heroku 5
- Mac 5
- illustrator 5
- node.js 5
- Anaconda 5
- Nginx 4
- Jupyter Notebook 4
- インフラ 4
- Google Colaboratory 4
- symfony 4
- Webスクレイピング 3
- photoshop 3
- Go言語 3
- PC 3
- ツール 3
- Docker 3
- facebook 3
- 作業効率化 3
- データベース 3
- Cloud9 3
- コマンド 2
- micro:bit 2
- Kali Linux 2
- Webサーバー 2
- MariaDB 2
- ドローン 2
- コンテナ 2
- DaVinci Resolve 2
- ネットワーク 2
- Java 2
- movie 2
- PCDJ 2
- 音楽 2
- XSERVER 2
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- Bootstrap 1
- バージョン管理システム 1
- SSL 1
- S3 1
- ムームードメイン 1
- ネットワーク 1
- アニメーション 1
- D3.js 1
- Rhino 1
- アニメ 1
- git 1
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- アフィリエイトノウハウ 1
- 知識 1
- TypeScript 1
- 役立つ本・書籍 1
- データサイエンス 1
- ESP32 1
- AI 1
- ownCloud 1
- API 1