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【無料のSSL証明書】Linuxコマンド使わずに「Let’s Encrypt」を取得・管理する【SSLBOX】

SSL

無料のSSL「Let’s Encrypt」を、WEBサービスを利用して取得・管理します。

WEBサイトをhttpからhttpsにするには?

WEBデザイナー・プログラマをやっていると、突然お客様から「サイトをhttpsにして欲しい」とか、「前任者と契約が切れるのでホームページの引継ぎをして欲しい」とか難題を押し付けられたことありませんか?XServerの場合は無料かつ更新不要でSSLが使える機能がありますが、引継ぎをしたホームページによってはそういったサービスが無い場合が見受けられます。

有料のSSL証明書は高いし、無料のSSLもLinuxのコマンドが複雑だから取得できないと悩みましたが、今は簡単・無料でSSLを管理できるサービスネットオウル(Netowl)があります。

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ネットオウル(Netowl)を使う

ネットオウル(Netowl)とは、ミニバードやスタードメインで有名な会社です。現在はSSL証明書サービスも運営しており、それがSSL BOX(エスエスエル ボックス)です。

SSL BOX

「SSL BOX」は「Let’s Encrypt」の他にも格安SSL証明書を取り扱っており、CoreSSL(Comodo社)やラピッドSSL(ジオトラスト社)を年間1,000円程度から取得できます。個人で利用するなら、SSL BOXはです。

2016年5月より無料のSSL証明書「Let’s Encrypt」の取り扱いが開始されました。Let’s EncryptのSSL証明書は自由に取得できますが、設置するにはある程度の環境や技術(知識)が必要となります。SSL BOXであれば簡単な手続で証明書を取得できます。なるべくコストをかけずに簡単にウェブサイトをSSL対応(https対応)にできます。

※SSL BOXを利用するには、ネットオウルのアカウントが必要です。ネットオウルのアカウントがあれば、SSL BOXだけでなくファイアバード等のネットオウル関連の全サービスを利用できます。

Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)とは?

Let’s Encrypt(レッツ・エンクリプト)は、無料のSSLです。

「Let’s Encrypt」という言葉は「さあ、暗号化しよう」という意味です。

この「Let’s Encrypt」本体は、2016年4月にサービス開始されました。「SSLを全世界に普及させる!」というコンセプトに賛同した世界の大手企業がスポンサーとして支援しているため、無料で使用できます。

申請の受付から証明書の発行まで、すべて自動で行われます。そのため、レンタルサーバー会社が顧客に提供しやすい側面があります。

サーバーのコントロールパネル上で操作するだけで、カンタンに「Let’s Encrypt」を導入できるようなレンタルサーバー会社が増えています。

ネットオウルのアカウント取得

①以下のサイトを開きます。

SSL BOX

新規会員登録をクリックします。

②新規会員登録ページが表示されます。アカウントに利用するメールアドレスを入力して、「確認メールを送信」をクリックします。

※ウィンドウは閉じず にそのままにしておきます。

③入力したメールアドレス宛に確認メールが届きます。

メールに「確認ID」記載されています。それをSTEP.3の空欄に貼り付けて(コピー&ペースト)、「登録フォームへ移動」をクリックします。

④お申し込みフォームが表示されるので、下記の情報を入力します。

※会員ID以外は後から変更可能です。

会員ID (ネットオウルID) アカウントのIDです。登録後に変更できません。
表示名 (ニックネーム) Q&Aお助け掲示板などで表示されます。
パスワード ネットオウルのコントロールパネルへのログインに利用します。登録完了メールには記載されないので、忘れないようにメモしておきましょう。
メールアドレス 先ほどのメールアドレスが自動的に入力されます。
登録者情報 性別、生年月日、郵便番号、職業

「確認画面」をクリックします。

⑤確認画面が表示されるので、間違いがなければ確定します。

⑥あとは「SMS認証・電話認証」をして会員登録完了です。

SSL BOXでLet’s EncryptのSSL証明書を取得

①ネットオウルのコントロールパネル(メンバー管理ツール)にログインします。

メニューの「SSLボックス管理」にある「新規取得」をクリックします。

②SSL証明書を設定するサーバーを選択します。

他社サービスで利用する証明書の取得が目的なので「その他のサーバーで利用する」を選択します。

③各種情報を入力します。

SSL種別 「Let’s Encrypt」を選択します。
コモンネーム 利用するサイトのURLを入力します。「http://www.example.com/」なら「www.example.com」、「http://example.com/」なら「example.com」とします。
国、都道府県、市区町村 取得者(運用者)の情報を入力します。
組織、unit 個人利用の場合、組織を「Personal」、部署を「None」とします。

「利用規約に同意する」をチェックして、「所有者確認手続きへ進む」をクリックします。

ドメイン所有者の確認

自分がドメインの所有者であることを確認します。「Web認証」と「DNS認証」がありますが、より簡単な「Web認証」で説明します。

①「Web認証」を選択して、「ダウンロード」をクリックします。

②パソコンに認証用ファイルがダウンロードされます。

③認証用ファイルをサーバーにアップロードします。

  • htdocs/またはpublic_html
  • wordpress/
  • .well-known/
  • acme-challenge/
  • 認証ファイル

例えば「example.com」であれば「http://example.com/.well-known/acme-challenge/認証ファイル」で正常にアクセス可能な状態にしておきます。

④設定を終えたら「所有者確認開始」をクリックします。

※所有者の確認が行われます。数秒程度で終了します。

⑤SSL証明書が発行されました。CERT(SSL証明書)、中間証明書(CABUNDLE)、秘密鍵(PRIVATE KEY)が発行されます。

下記のように証明書のリストに追加されます。

次回

発行したSSL証明書をレンタルサーバー「Bizメール&ウェブ ビジネス」に設定します。

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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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