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【Python3】Pythonのリスト内包表記【List comprehension】

Python

Pythonのリスト内包表記とは、リストを簡単に生成するための記述方法です。

リスト内包表記の基本

リスト内包表記(List comprehension)を使用すると、For文でリストを作る表記を、1行で記述することができます。例えば、0~10の数値リストを作る場合、For文で作ると、以下のようになります。

x=[]
for i in range(11):
  x.append(i)

これをリスト内包表記にすると、以下のような記述になります。

[i for i in range(11)]

式の基本的な記述方法は以下のようになります。

[式 for 変数 in 繰り返しのオブジェクト]
  • 式・・・新しいリストの要素
  • 変数・・・繰り返しObjの要素が代入される

0~5のリストを作る

以下のように記述すると、0~5のリストが作成できます。

x = [i for i in range(6)]
print(x)
>>> [0, 1, 2, 3, 4, 5]

式の応用:数値リストに加算

最初のiに+1000を記述すると、結果に1000を加算して出力することができます。

x = [i+1000 for i in range(6)]
print(x)
>>> [1000, 1001, 1002, 1003, 1004, 1005]

式の応用:文字列リストに文字列を結合

文字列のリストを用意します。リストの各内容に”さん”を付けます。

names = ['佐藤', '鈴木', '渡辺']
x = [i + 'さん' for i in names]
print(x)
>>> ['佐藤さん', '鈴木さん', '渡辺さん']

条件付リスト内包表記

0~10までの数値の中で、偶数のみのリストの場合、以下のような記述になります。

x = [i for i in range(11) if i % 2 == 0]

「if i % 2 == 0」が条件です。これがTRUEのときだけ、新しいリストの要素になります。「if i % 2 == 0」は、iを2で割ったときのあまり(剰余)が0のときという意味です。

式の基本的な記述方法は以下のようになります。

[式 for 変数 in 繰り返しのオブジェクト if 条件式]

式の応用:ある文字が入っているリスト

「a」が入っている文字列だけを出力します。

foods = ['apple', 'banana', 'lemon']
x = [i  for i in foods if 'a' in i]
print(x)
>>> ['apple', 'banana']


三項演算子のリスト内包表記

0~10までの数値のなかで、偶数だけ「ぐ」になるリストを作成します。

['ぐ' if i % 2 == else i for i in range(11)]

「’ぐ’ if % 2 == else」までが三項演算子です。

式の基本的な記述方法は以下のようになります。

[True時の値 if i 条件式 else False時の値 for 変数 in 繰り返しオブジェクト]

三項演算子のリスト内包表記を応用すると、以下のようになります。

x1 = [i for i in range(6)]
x2 = ['ぐ' if i % 2 == 0 else i for i in range(6)]
print(x1)
print(x2)
>>>> [0, 1, 2, 3, 4, 5]
>>>> ['ぐ', 1, 'ぐ', 3, 'ぐ', 5]

次回

Pythonで使用されるモジュール、パッケージの基本的な扱い方について解説します。

【Python3】Pythonのモジュールの使い方【モジュール・パッケージ】


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名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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