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VagrantのCentOS7にバージョン管理ツールをインストール(pyenv)

Python

Vagrantで作ったCentOS7環境にpyenvをインストールします。

バージョン管理ツール(pyenv)とは?

pyenv(あるいはvirtualenv)は、Pythonのバージョン管理を行なうコマンドラインツールで、複数のバージョンのPythonのインストールや切り替えを容易に行うことができます。例えばPythonにはPython3とPython2がありますが、一部互換性がありません。そのため、プロジェクト毎にPythonのバージョンを切り替える必要があります。このバージョンを切り替えるためにバージョン管理ツールを使用します。また、インストールをし直さずに切り替えることが可能です。

準備

Vagrantでゲスト環境(仮想環境)を作ります。

①Virtualboxをインストールします。Virtualboxのインストールまでで結構です。

VirtualBoxをインストールする for Ubuntu

②Vagrantをインストールします。centos7環境を作りますので、Vagrantのインストールのみ済ませてください。

Vagrantをインストールしてテスト環境を作る for Ubuntu

Vagrantのcentos7環境の詳細を調べる場合は以下のように確認します。

VagrantのCentOS7の環境を確認(lsb_releaseコマンドなど)

ホスト環境

OS Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit
Virtualbox 5.1
Vagrant 1.9.5

ゲスト環境

OS CentOS 7.1.1503

Vagrantへログイン

①【ホスト環境】端末を開き、前回構築したVagrantのディレクトリまで移動します。

cd vagrant/django_apps/

②【ホスト環境】仮想マシンを起動します。

vagrant up

③【ホスト環境】ログインします。

vagrant ssh

pyenvに必要なライブラリのインストール

まっさらな状態のvagrant環境から始めます。

①rootにログインします。

su -
パスワード:vagrant

②パッケージをアップデートします。

sudo yum update -y

③pyenvのインストール方法はOSによって若干の相違があります。まずは必要なライブラリをインストールする必要します。

yum -y groupinstall "Development Tools"

下記リンクで公開されている方法から引用します。

Common build problems

④依存ライブラリをインストールします。

yum -y install zlib-devel bzip2 bzip2-devel readline-devel sqlite sqlite-devel openssl-devel

※今回は必須ではありませんが、「kmatplotlib」はPythonでグラフを描画するときなどに使われる標準的なライブラリです。あとから入れるとpythonをリビルドしなくてはいけないので、先にインストールしておくと便利です。

yum install -y tk.x86_64 tk-devel.x86_64 tkinter.x86_64

pyenvのインストール

①ディレクトリを移動します。

cd /usr/local/bin

②gitでpyenvを取得します。

git clone git://github.com/yyuu/pyenv.git ./pyenv

③bashrcを記述します。ここに定義したパスに、コマンドラインユーティリティへのアクセス権を追加します。

echo 'export PYENV_ROOT="/usr/local/bin/pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc

bash_profileとbashrcの違い

ログイン時に一回だけ実行したい時は、bash_profileに記載します。

シェルを起動する度に実行したい時(一般的な設定)は、bashrcに記載します。

※個人ユーザーでのインストールであれば~/.bashrcなどでもいいです。

④パスを通します。

source ~/.bashrc

起動しない場合は、以下のようにシェルを再起動してください。シェルを再起動するとpyenv のPATH が通います。

exec $SHELL -l

⑤pyenvのバージョンを確認します。

pyenv --version

pyenv 1.1.3-5-g7dae197

バージョンを確認できれば使うことができます。

好きなPython環境を作る

pyenvではいろんなPythonのバージョンだけでなく、ライブラリもセットになったPython環境も取得できます。anacondaをためにしインストールします。

①インストールする可能なパッケージは、以下のようにリストアップできます。

pyenv install --list | grep anaconda

②好みのバージョン名をコピーしてインストールします。

# 新規インストール。
pyenv install anaconda3-4.3.0
# 新規インストール後、このコマンドを実行する必要があるそうです。
pyenv rehash
# グローバルに使用するPythonバージョンの指定
pyenv global anaconda3-4.3.0

③インストールしたバージョンのリストを確認します。

pyenv version

anaconda3-4.3.0 (set by /usr/local/bin/pyenv/version)
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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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