VagrantでCentOS7 + Python + Django環境を作る(その5 Django + uWSGI)

Vagrantを使い、WebフレームワークであるDjangoを環境を作ります。今回は、フレームワークのDjangoをインストールします。

仮想環境にDjangoをインストール

いよいよWebアプリケーションのDjangoをインストールします。また、Djangoで開発したWebアプリケーションとWebサーバを連動させるインタフェース(WSGI: Web Server Gateway Interface)もインストールします。

WSGI

WSGIは、Pythonで書かれたWebアプリケーションとアプリケーションサーバーのあいだのインターフェースを規定した仕様（PEP333）です。また、WSGI仕様に従ったWebアプリケーションを乗せることができるWebサーバーをWSGIサーバーと呼ぶことがあります。

uWSGI

uWSGIはWSGIサーバーですが、既存のWebサーバー（Nginx）に機能を追加するものです。

準備

Vagrantでゲスト環境（仮想環境）を作ります。ゲスト環境の中にDjangoを構築します。その前に、以下の作業を終わらせましょう。

①Virtualboxをインストールします。Virtualboxのインストールまでで結構です。

→VirtualBoxをインストールする for Ubuntu

②Vagrantをインストールします。centos7環境を作りますので、Vagrantのインストールのみ済ませてください。

→Vagrantをインストールしてテスト環境を作る for Ubuntu

③Vagrantにcentos7環境を作ります。

→VagrantでCentOS7 + Python + Django環境を作る(その1 仮想環境作成)

④VagrantにPython3をインストールし、「pyenv + virtalenv」を作ります。

→VagrantでCentOS7 + Python + Django環境を作る(その2 Pythonとpyenv + virtalenv)

⑤VagrantにMariaDBをインストールして、DBを構築します。

→VagrantでCentOS7 + Python + Django環境を作る(その3 MariaDB)

⑥VagrantにWebアプリケーションサーバーのnginxをインストールします。

→VagrantでCentOS7 + Python + Django環境を作る(その4 nginx)

ホスト環境

ゲスト環境

Vagrantへログイン

①【ホスト環境】端末を開き、前回構築したVagrantのディレクトリまで移動します。

cd vagrant/django_apps/

②【ホスト環境】仮想マシンを起動します。

vagrant up

③【ホスト環境】ログインします。

vagrant ssh

pyvenvで作成した仮想環境にログイン

前回、pyenvで仮想環境「venv_app1」を作成しました。ここにログインします。

①【ホスト環境】Vagrantの中の「venv_app1」ディレクトリまで移動します。

cd /vagrant/django_apps/venv_app1/

②【ゲスト環境】「venv_app1」を有効化します。

source ./bin/activate

以下のようなプロンプトが表示されれば有効化成功です。

(venv_app1) [vagrant@localhost venv_app1]$ 

Djangoをインストール

①以下のpipコマンドでDjangoをインストールします。

pip install django

②インストールしたものを確認します。

pip list
Django (1.11.2)

uWSGIをインストール

①pipを使ってuWSGIパッケージをインストールします。

pip install uwsgi

②インストールしたものを確認します。

pip install uwsgipip listuWSGI (2.0.15)

次回

次回はDjangoのプロジェクトを生成します。

→VagrantでDjangoで作るWebアプリケーションを作る(その1 プロジェクト生成)