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ラズベリーパイのセットアップ(定番その2)

RaspberryPiマイコン

前回の続きです。ラズベリーパイのを使用する際、初期にセットアップする方法第2弾です。

セットアップについて

説明するセットアップ方法につきましては、ラズベリーパイ(3/2/+B)にRaspbianOSをインストールしたばかりのものを対象にします。また、ここまでの流れとして以下のリンクを参考にして下さい。

ラズパイに高精細IGZO液晶ディスプレイセットを接続(LQ079-IGZO-LCD-SET)
ラズベリーパイのセットアップ(定番その1)

ラズパイ(WITH DESKTOP)の初期状態

ラズパイOSの「RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP」を設定する前に、初期状態を確認します。初期状態は以下の通りです。

  • ホスト名:raspberrypi
  • ユーザー名:pi
  • パスワード:raspberry
  • rootパスワード:未設定(ログインできない)
  • ロケール:英語圏

起動時はpiユーザーで自動ログインします。また、インストール直後はChromiumブラウザ(Chromeの前身)がインストール済みです。

ラズパイ環境

RaspberyyPi Raspberry Pi 3 Model B (Element14)
OS Raspbian 8.0
Python 3.4.2


リモート接続(VNC)

コマンドベースではなくGUIベースのリモート接続でラズベリーパイを設定します。以前にも似たような記事を投稿しました。

Linux(Debian)の場合→PCからRaspberry Piへvnc接続する(有線)

①ラズパイにSSH接続して、「sudo raspi-config」と入力します。

sudo raspi-config

②[5 Interfacing Options]からVNCをEnableにします。

③続けて解像度を設定します。[7 Advanced Options]から[A5 Resolution]で1280×720くらいに設定した後再起動します。

④クライアントPC側に「VNC Viewer」をダウンロードしてインストールします。

Download VNC Viewer

⑤VNC Viewerを起動します。

⑥Fileメニューの[New connection]を選択し、VNC Serverにホスト名(raspberrypi.local)かIPアドレスを入力してOKします。

接続をダブルクリックして開始すると、最初に暗号化されていないという警告が出ます。そのままContinueして、ユーザーpiとそのログインパスワードを入力すると接続できます。

タスクバーにVNCアイコンが表示されます。右クリックでオプション設定ができます。

完全日本語化

デフォルトのままでも一応日本語は表示されますが、一部文字化けします。有名なフリーの日本語フォント(IPAフォント)をインストールします。

①PAフォントをインストールします。(インストール後再起動)

sudo apt-get install fonts-ipafont fonts-ipaexfont
sudo reboot

②VNCビューアからデスクトップを右クリックします。[デスクトップの設定]→[System]にて、Fontを「IPAexゴシック」へ変更します。

③日本語入力システム「fcitx-mozc」をインストール後再起動します。

sudo apt-get install fcitx-mozc
sudo reboot

VNC(Remmina)画面の場合、「半角/全角キー」操作が効きません。全角半角を切り替えるには、「Ctrl+Space」で切り替えます。

ホスト名の変更

デジタルフォトフレームを作る関係で、今回はデフォルトの「raspberrypi」から「photoframe」へ変更しまします。

①VNCを使ってスタートメニュー→[設定]→[Raspberry Pi の設定]を起動します。

②ホスト名の入力欄が表示されます。システムタブのホスト名を「photoframe」に変更します。

③変更すると、自動的に再起動します。

当然ですが、SSHやVNCの接続先ホスト名も「photoframe.local」へ変更になります。VNCの設定のホスト名を変更しましょう。

パソコンとファイル共有(Samba)

パソコンのファイルマネージャーから、ラズパイのファイル操作ができるようにします。

①sambaをインストール。

sudo apt-get install samba

②設定ファイルを編集します。

sudo nano /etc/samba/smb.conf

以下のように編集します。ファイルの最後に下の内容を追記して下さい。

[photoframe]
path = /home/pi
public = Yes
read only = No
writable = Yes
guest ok = Yes
force user = pi
directory mode = 0777
create mode = 0666
  • [photoframe]・・・共有名です。ファイルマネージャーで表示されるフォルダ名になります。
  • path・・・共有したいディレクトリです。

③クライアントPCからエクスプローラーを表示します。のアドレス欄にホスト名(\\photoframe.local)を入力すると「/home/pi」の内容が表示されます。

音声出力先の設定

音声デバイスは、ラズパイ本体と、IGZO液晶パネルセット(HDMI経由)にもあります。GZO液晶パネルセットから出力してみたいと思います。

①タスクバーにあるオーディオアイコンを右クリックすると選択できます。

②本作では液晶パネルに付いているオーディオプラグを利用しますので、HDMIを選択します。

次回

次回は、GPIOの設定、I2Cの設定、カメラをOFF、無操作ブランク画面の無効化等を行います。


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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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