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USBメモリーを接続して共有領域を作る(ラズパイ)

RaspberryPi

ラズパイ(Zero)にUSBメモリーを接続し、共有するための領域を作成します。

ラズパイにストレージを追加する

ラズパイにSSH接続して、ラズパイと同じLAN内のPCが共有できる領域を作成します。

ラズパイはOSをインストールしたSDカードを記憶領域として利用します。しかし、SDカードのみでは領域が少ないため、USBメモリーを接続して、そこにLANの共有領域を作成します。

今回作業の流れ

前回までの内容

どのラズパイでもよいのですが、ラズパイZeroを使います。ラズパイZeroにSSH接続して、ラズパイと同じLAN内のPCが共有できる領域を作成します。

ラズパイZeroにOSをインストールしてリモートアクセス(サーバー利用)

今回の内容

SSHの接続、コマンド操作は全てリモートPCを使って行います。ラズパイZeroを直接操作はしません。

ラズパイZeroを起動し、SSH接続します。

USBHUBにUSBメモリーを挿します。

USBメモリーのフォーマットします。

USBメモリーを共有ディレクトリに割り当てます。

準備

ラズパイOSのインストール・SSH接続・初期設定を完了したものとします。(※前回の投稿

用意するもの

本体 RaspberryPi Zero
OSイメージ Raspbian Jessie Lite
SDカード 4GB以上のSDカード
電源 USB-ACアダプター
有線LANアダプター LAN-GTJU3
USBハブ U2HS-MB01-4BBK
USBメモリー SanDisk USB Flash Drive 32GB
USBメモリー(SanDisk USB Flash Drive 32GB)

ラズパイZeroにできるだけ大容量で、中身を消しても良い物を選びます。

ラズパイZeroにリモート操作するPC

今回はLinuxを前提に説明しますが、windowsやMacでも操作可能です。

OS Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit

ネットワーク環境

市販のブロードバンドルーターにラズパイZeroとリモート操作用のPCを接続します。

SSH接続

①SSH接続をします。以下のコマンドでラズパイZeroに接続します。

ssh pi@IPアドレス

USBメモリーのフォーマット

①USBメモリーをUSBHUBに接続してラズパイZeroを接続します。以下のコマンドを入力してデバイスの状態を確認します。

sudo parted -l

以下のような結果が表示されます。

Model: SanDisk Cruzer Fit (scsi)
Disk /dev/sda: 32.0GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: msdos
Disk Flags: 

Number  Start   End     Size    Type     File system  Flags
 1      16.4kB  32.0GB  32.0GB  primary  fat32        lba

②既存のパーティションを削除します。

sudo parted -s /dev/sda rm 1
parted パーティションを操作します。
-s (オプション) ユーザーの操作を要求しません。
/dev/sda(device) 使用されるブロックデバイスです。
rm 1 partition(1)を削除します。

③USBメモリー全体をext4のパーティションに割り当てます。

sudo parted -s /dev/sda -- mkpart primary ext4 1 -1
— mkpart primary ext4 1 -1 ファイルシステム「ext4」の、start(1)から始まり、end(-1)で終わるext4のパーティションを作成します。パーティションタイプは「primary」です。

④ext4でフォーマットします。

sudo mkfs.ext4 /dev/sda1
mkfs.ext4 ext4のファイルシステムを作成します。

以下のように表示されますので「y」を入力してEnter。

Proceed anyway? (y,n)

以下のように表示されますのでそのままEnter。

Creating journal (32768 blocks): 

以下のように表示されますのでそのままEnter。

Writing superblocks and filesystem accounting information:

⑤以下のコマンドを入力してデバイスの状態を再度確認します。

sudo parted -l

以下のような結果が表示されます。

Number  Start   End     Size    Type     File system  Flags
 1      1049kB  32.0GB  32.0GB  primary  ext4

これで、USBメモリーのフォーマットが完了しました。

USBメモリーを共有ディレクトリに割り当てる

①共有ディレクトリのためのディレクトリを作成します。(※varディレクトリは、ラズパイに始めから存在します。)

sudo mkdir /var/shared

②USBメモリーを共有ディレクトリに割り当てます。

sudo mount -t ext4 /dev/sda1 /var/shared
mount デバイスをマウント(認識)します。
-t ext4 ファイルシステムタイプを「ext4」に指定します。
/dev/sda1(device) マウントするデバイスを「/dev/sda1」に指定します。
/var/shared(position) ファイル・システムをマウントする場所を「/var/shared」に指定します。

③全てのユーザーが読み書きできるように権限を変更します。

sudo chmod -R 777 /var/shared

④デバイス起動時に、自動的にディレクトリが割り当てられるように変更します。

sudo nano /etc/fstab

末尾に以下の記述を追加します。

/dev/sda1  /var/shared           ext4    defaults  0       0

「ctrl+o」で保存し、「ctrl+x」で終了します。

⑤ラズパイを再起動します。

sudo reboot

⑥再度ログインして、USBメモリーの自動割当を以下のコマンドで確認します。

df -h

以下のように表示されれば完了です。「/dev/sda1」で始まり、「/var/shared」で終わる行があればOKです。

/dev/sda1         30636992   44992 29012688    1% /var/shared
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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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