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Ubuntuで、RaspberryPiのOSをSDカードに書き込む

RaspberryPi

Ubuntu(Linux)PCから、RaspberryPiのOSをSDカードに書き込みます。

LinuxでラズパイOSのSDカード作成

windowでラズパイ向けOSのSDカードを作るには、「DD for Windows」を使用しました。

ラズベリーパイにOSをインストール

今回は、Linux(Ubuntu)のPCからSDカードへラズパイOSのイメージをインストールしてみたいと思います。公式の手順は以下のサイトを参考にして下さい。

INSTALLING OPERATING SYSTEM IMAGES ON LINUX

今回作業の流れ

LinuxPCからコマンドでSDカードを操作します。

SDカードの確認・アンマウント

OSダウンロード・ハッシュ値の確認

SDカードへの書き込み

準備

用意するもの

OSイメージ Raspbian Jessie Lite
SDカード 4GB以上のSDカード

OS書き込み作業をするPC

OS Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit

SDカードの確認・アンマウント

①SDカードのロックを解除して、PC(Ubuntu)に接続します。

②Ubuntuの端末を開き、以下のコマンドでSDカードの形式を確認します。

sudo parted -l

以下のような結果が出ます。

モデル: SD SS04G (sd/mmc)
ディスク /dev/mmcblk0: 3965MB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: msdos
ディスクフラグ: 

番号  開始    終了    サイズ  タイプ   ファイルシステム  フラグ
 1    4194kB  3965MB  3961MB  primary  fat32

デバイス名が「/dev/mmcblk0」で、ファイルシステムが「fat32」ということがわかりました。

※SDカードにOSを書き込むとき、ファイルシステムが「FAT」か「FAT32」でなければなりません。64GB以上のSDカードは、自動的に1ファイルが4GBの「exFAT」になっています。

③書き込みをする前に、SDカードをアンマウントします。

umount /dev/mmcblk0p1

④アンマウントできたか以下のコマンドで確認します。

df -h

「/dev/mmcblk0p1」が消えていればOK。

OSダウンロード・ハッシュ値の確認

OSをダウンロードします。また、SDカードにOSイメージを書き込む前に、ダウンロードしたイメージの確認をします。

①以下のサイトからOSのイメージファイルをダウンロードします。

RASPBIAN

※今回は最小限のソフトだけで構成された「Raspbian Jessie Lite」をダウンロードしました。

②Raspbianが正しくダウンロードできているかを確認します。Raspberry PiのダウンロードサイトにはSHA-1のハッシュ値が公開されていますので、sha1sumコマンドの結果と照らし合わせます。ダウンロードサイトにあるSHA-1ハッシュ値をコピーしてテキストファイルを作成します。

→check.txt

③SHA-256※のハッシュ値を計算します。以下のsha256sumコマンドで「.sha256」ファイルを作成します。

sha256sum 2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip > 2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip.sha256

※2017年ごろまでは「SHA-1」ハッシュのため「sha1sum」コマンドを使っていましたが、OSも新しくなり「SHA-256」ハッシュに変わりました。

④②で作成した「check」と「2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip.sha1」をdiffで比較します。

diff checked.txt 2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip.sha256

以下のようにコードの部分が一致していればOKです。

< c24a4c7dd1a5957f303193fee712d0d2c0c6372d
---
> c24a4c7dd1a5957f303193fee712d0d2c0c6372d  2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip

⑤zipファイルを解凍します。unzipの後にダウンロードしたzipファイル名を記述します。

unzip 2017-04-10-raspbian-jessie-lite.zip

SDカードへの書き込み

SDカードへOSのイメージを書き込みます。

①SDカードがアンマウントされていることが確認できましたら、以下のコマンドを入力してSDカードに書き込みます。

sudo dd if=2017-04-10-raspbian-jessie-lite.img of=/dev/mmcblk0 bs=1M

※「of=」に書き込み先を指定します。ここでのポイントは、先ほど確認したSDカードのデバイス名(ここでは/dev/mmcblk0p1)からパーティション番号を削除したディスク名(/dev/mmcblk0)に置き換えます。「p1」はパーティションの番号になるので、SDカードそのもののデバイスファイル名を入力する必要があります。

× /dev/mmcblk0p1

○ /dev/mmcblk0

※ここでデバイス名を間違えると悲惨です。コマンドの実行前にデバイス名を再度確認します。

②①を実行すると、4〜5分程度で以下のようなメッセージが表示されます。

1237+1 レコード入力
1237+1 レコード出力
1297862656 bytes (1.3 GB, 1.2 GiB) copied, 40.2724 s, 32.2 MB/s

③一度、SDカードをunmountしてSDカードを取り出します。

umount /dev/mmcblk0p1

④もう一度SDカードをPCに挿してみて、複数のファイルが存在すればインストール成功です。



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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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