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PCからRaspberry Piへvnc接続する(有線)

RaspberryPi

使っているPCから、「Raspberry Pi」へSSH接続します。今回は、更に使いやすくするためVNCを設定して万全のリモート接続体制を構築します。

※接続方向は、PC(Ubuntu)→Raspberry Pi model 3です。

DSC_0030

準備

ラズパイへPCからSSHを利用して接続します。接続元のPCと接続先のラズパイがローカルネットワーク(同じルータ)に接続されている必要があります。

※ラズパイへSSH接続するには以下を参考にしてください。

PCからRaspberry PiへSSH接続する(有線)

必要なもの

  • Raspberry Pi(本体)
  • Raspberry Piの電源ケーブル
  • 接続元PC
  • ルータ
  • LANケーブル

環境

クライアントPC(接続元)
接続元PC デスクトップ、またはノート
OS Ubuntu 14.04.4 LTS 64bit
接続先
RaspberyyPi Raspberry Pi 3 Model B (Element14)
OS Raspbian

VCN接続とは

今回は、OSインストールしただけの「Raspberry Pi」に、有線LANでSSH接続します。SSH接続すれば、PCからリモートでラズパイを操作できますので、ラズパイに周辺機器を接続して直接操作する手間が省けます。

VNCのインストールと初期設定

接続元PC(Ubuntu)から操作します。

①ターミナルを起動し、以下のコマンドを入力してラズパイにSSH接続します。あらかじめ、ラズパイのipアドレスを確認しておきましょう。

ssh pi@確認したRaspberry Pi の IPアドレス

②以下コマンドでVNCサーバをインストールします。

sudo apt-get install tightvncserver

③以下コマンドでvncserverを起動します。

vncserver :1

④初回起動時は以下のようにvnc接続時に使用するパスワードの設定を求められます。「任意のパスワード」を設定しましょう。

You will require a password to access your desktops.
Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? y
Password:
Verify:

⑤パスワードが設定されると以下のように表示されます。

Creating default startup script /home/pi/.vcn/startup
Starting applications specified in /home/pi/.vcn/startup
Log file is /home/pi/.vcn/raspberrypi:1.log

VNC接続

UbuntuにはデフォルトでRemminaというVNCクライアントがインストールされています。ので、それを使います。「アクティビティ」からアプリケーションの一覧を表示し、「Remmina」を選択して起動します。

ラズパイをシャットダウンした場合

※もし、一度ラズパイをシャットダウンした場合は、ラズパイにssh接続してvncserverを起動します。

①接続元のPC(linux)から、ターミナルを起動し以下のコマンドを入力します。

ssh pi@確認したRaspberry Pi の IPアドレス

②ラズパイにssh接続したら、以下コマンドでvncserverを起動します。

vncserver :1

VNC接続

①Remminaを起動し、「新規」をクリックします。

raspi0002

②接続設定ウィンドウが開いたら、プロトコルを「VNC – 仮想ネットワークコンピューティング」に変更し、「サーバー」には「ipアドレス:5901」を入力の後、ユーザー名を「pi」、パスワードに「raspberry」入力して「接続」ボタンをクリックします。

vnc0002

③vncパスワードにvncインストール時に設定した「任意のパスワード」入力して「OK」ボタンをクリックします。

vnc0021

④ラズパイにvnc接続し、画面が立ち上がります。

vnc0003

Remmina(VNC)のプロファイルを保存

接続情報を保存します。

①任意のプロファイル名を入力し、接続情報も入力したら[保存]ボタンをクリックします。

vnc0004

②Remminaにプロファイルが保存されました。

vnc0005

vncserverの自動起動

リモート接続が可能になりましたが、VNCを使うたびにRaspberry Pi3を起動するたびに毎回[vncserver :1]を実行する必要があります。面倒なので、cronで自動起動します。

①ラズパイ実機でもクライアントPCからsshでもどちらでも結構ですが、Raspberryのターミナルからで以下コマンドを実行します。

※sshのほうが便利です。

sudo crontab -e

②コマンドを実行するとエディタを選択するように促されます。「1-3」から好きなエディタを選択してください。

※私の場合vimは一応使います。

no crontab for root – using an empty one
Select an editor. To change later, run ‘select-editor’.
1. /bin/ed
2. /bin/nano <---- easiest 3. /usr/bin/vim.tiny Choose 1-3 [2]:

vimエディタがコマンドラインに展開されます。

vnc0020

③vimの末尾に以下のコマンドを追加します。編集するには、カーソルを記述の末尾に移動させ、「a」を押します。

@reboot su -c “vncserver :1” ユーザー名

デフォルトの「ユーザ名:pi」でログインしますので、以下のようにします。

@reboot su -c "vncserver :1" pi

vnc0022

④「ESC」を押して編集モードを終了し、「SHIFT + ZZ」で上書き保存します。

⑤ラズパイを再起動します。このとき、vnc接続が切断されます。

sudo shutdown -r now

Raspberry Pi3を再起動した後、RemminaでVNC接続が可能か確認してください。問題無く接続できればOKです。

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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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