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ConoHaのVPSにNginxインストール(CentOS7)

LinuxNginxVPS

ConoHaVPSNginx(エンジンエックス)をインストールし、ipアドレスで接続可能状態にします。

Nginxとは?

Nginxは、Apache(アパッチ)の代替となり得るWebサーバです。Apacheでは対応できない問題が起きたことがきっかけで、Nginxが作られました。

アクティブWebサイトの上位1000の41%は、Nginxで動いているという調査結果もあります。

NginxとApacheの違い

ApacheはHTTPのサービスに特化しています。ApacheはWebサービスに特化しており、Webサービスが使うであろう機能が初めからあります。その一方、Nginxは他のサービスにも柔軟に対応できます。そのため、Nginxはロードバランサのように利用することもできます。メールサーバに指示を出したりすることもできますので、ロードバランサとの相性も良好です。

Apacheのクライアント1万台問題

Apacheは一度の大量のアクセスがあった際に処理しきれず、レスポンスが悪くなる事例があります。このApacheが大量の同時アクセスに対処しきれないことは、「クライアント1万台問題」ともいわれています。

Nginxの設計思想

Nginxは、その企業で同時の大量アクセスを処理できるようなWebサーバーを作ろうと開発されました。Nginxは、Apacheの弱点を補うために設計されました。ネットの利用人口が増えてNginxの需要が高まりました。

Nginxは割り振り上手?

Nginxは早く処理するために作られているので、自分では重たい仕事をしません。他に割り振ることを得意としています。Apacheは重たい仕事も全部自分でこなすため、動作が遅くなります。

Nginxは軽い

また、Nginxは同時リクエストを多く処理することに特化しています。余計な機能はつけていないシンプルな構造で、メモリが少なく済みます。そのためクラウドサーバーなどでを使えば、少ないメモリ量でサーバーが立てれるので、コストを抑えられます。

Apache Nginx
httpサービスに特化 同時リクエスト処理に特化
Webサーバとしての機能が豊富 初めから多くの機能は無い
メモリ使用量が多い メモリ使用量が少ない

動的コンテンツはApacheが早い

とはいえ、動的コンテンツではApacheのほうが早いという説もあります。静的コンテンツ・ロードバランサはNginxを利用して、APIのような動的コンテンツはApacheを使おうと考えております。

参考:

nginxの紹介

作業の流れ

以下のような作業を行います。

  • リポジトリの設定
  • Nginxのサービス設定
  • Nginxインストール
  • firewallの設定
  • 動作確認

数回のコマンドで実行できます。

準備

以下の準備を行います。

①ConoHaをレンタルします。

ConoHaVPSをレンタルしてみる

②ConoHaにroot以外のユーザを作ります。

ConoHaのroot以外のユーザを作る

③ConoHaにSSH接続するための設定を行います。

ConoHaのSSH接続

④ConoHaへのrootログインを禁止します。

rootからのログインを禁止

⑤ConoHaのportを22から変更します。

SSH接続するportを22から変更

必要なもの

レンタルサーバ ConoHaのVPSサーバ
独自ドメイン ムームードメインで、独自ドメインのみ取得。2年契約で(2,000〜3,000円)くらい?

ConoHaVPSの環境

アプリケーションサーバ OS CentOS7.4

クライアントPC

操作開発用のクライアントPCを用意します。windowsでもmacでも可能ですが、今回はubuntuを利用します。

OS Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit

リポジトリの設定

yumでnginxをインストールする前に、リポジトリの設定が必要です。

①「nginx.repo」のファイルを作成します。

sudo vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo

以下の内容を「nginx.repo」に記述します。

[nginx]
name=nginx repo
baseurl=http://nginx.org/packages/mainline/centos/7/$basearch/
gpgcheck=0
enabled=1

Nginxインストール

①nginxをインストールします。

sudo yum install nginx

インストールしたNginxのバージョンを確認します。

nginx -v
nginx version: nginx/1.15.3

Nginxのサービス設定

①自動起動設定を行います。

sudo systemctl enable nginx

②起動します。

sudo systemctl start nginx

③起動したか確認します。

sudo systemctl status nginx

firewallの設定

アクセスする前にファイアウォールを設定します。 CentOS7の初期状態では「firewalld」というファイアウォールが動作するようになっています。

①firewalld に httpd (80番ポート)への通信を許可します。

firewall-cmd --add-service=http --permanent

②firewalldを再起動します。

firewall-cmd --reload

Nginxの動作確認

何も設定をしない状態でNginxにアクセスをしてみます。「IPアドレス」でブラウザよりアクセスしてみてください。

①「http://xx-xx-xx(ConoHaVPSのグローバルipアドレス)/」でアクセスしてみました。

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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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