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kali linuxのCrunchでパスワードのリストを作成

Kali LinuxLinux

前回、virtualboxにkali linux環境を作りました。今回は、Crunchコマンドを使ってパスワードリストを作ります。

Crunchコマンド

wpscanは、wordpressにブルートフォースアタックをかけることができますが、総当り用のパスワードリストが必要になります。そこで、Crunchコマンドは、パスワードリストを作成することができます。このコマンドはLinux用ですが、kali linuxには標準で存在します。

準備

まず、Oracle VM VirtualBoxを用意します。

①Virtualboxをインストールします。Virtualboxのインストールまでで結構です。

VirtualBoxをインストールする for Ubuntu

②Virtualboxにkali linuxイメージを追加して使えるようにします。

kali linuxのboxを作ってVirtualBoxから利用する

ホスト環境

OS Ubuntu 16.04.1 LTS 64bit
Virtualbox 5.1

ゲスト(kali linux)環境

OS kali linux 2018.4 64bit
Crunch 3.6

virtualboxのkali Linux起動

①virtualboxのkalilinuxを起動します。

②ログイン画面が表示されますので、以下のように入力してログインして下さい。


user:root
pass:toor

③端末を起動します。

Crunchコマンドを使う

①基本は以下のコマンドでパスワードリストを作成します。


crunch (何文字から) (何文字まで)

以下のコマンドを実行します。1字のアルファベットすべてから3字のアルファベットすべてのパターンを作成します。


crunch 1 3

出力先ファイルの指定が無いため、 ターミナル上に表示されるだけです。

②以下のように、「-o」オプションの後にファイル名を記述するとファイルに出力します。


crunch (何文字から) (何文字まで) -o pass.txt

Crunchコマンド使用例

数字の組み合わせ(1文字から3文字)

以下のコマンドを実行します。1文字から3文字の数字すべてのパターンを「pass.txt」に出力します。


crunch 1 3 0123456789 -o pass.txt

以下のような結果が出力されます。


cat pass.txt

0
1
2
・
・
・
999

小文字アルファベットの組み合わせ(1文字から3文字)

1字のアルファベットすべてから3字のアルファベットすべてのパターンを「pass.txt」に出力します。


crunch 1 3 -o pass.txt

組み合わせたい文字列

英数字以外に組み合わせたい記号などの文字列を作りたい場合、以下のように指定します。


crunch (何文字から) (何文字まで) (組み合わせたい文字)

1字の「abc123\@*」から3字の「abc123\@*」の組み合わせまでの文字列を「pass.txt」に出力します。


crunch 1 3 abc123\@* -o pass.txt

※「\(バックスラッシュ)」は「 (スペース)」として組み合わせます。

[-fオプション][-tオプション](.lstファイルで定義された文字列)

「charset.lst」を利用して決まった文字列のパスワードパターンリストを作成します。


crunch (何文字から) (何文字まで) -f /usr/share/crunch/charset.lst (charset.lstで定義された文字列)-t pass[@@@] -o pass.txt

pass[(3字の大文字、小文字、記号、数字のすべての組み合わせ)]の形で文字列を「pass.txt」に出力します。


crunch 9 9 -f /usr/share/crunch/charset.lst mixalpha-numeric-all-space -t pass[@@@] -o pass.txt

「/usr/share/ crunch/charset.lst」は、文字列のパターンをリスト化したファイルです。kali linuxでは、初めから用意されています。「mixalpha-numeric-all-space」とは、「charset.lst」内で定義されている文字列の組み合わせの一つです。

[-sオプション](どの文字からスタート)

組み合わせたい文字列の応用ですが、開始する文字列を指定します。


crunch (何文字から) (何文字まで) (組み合わせたい文字) -s (スタートする文字) -o pass.txt

1字のc123\@*から3字のabc123\@*の文字の組み合わせまでを「pass.txt」に出力します。本来は「a b c 1 2 3 …」と続いていくはずが「c 1 2 3 …」となります。


crunch 1 3 abc123\@* -s c -o pass.txt

※一文字の「a b」は出力されません。


option

オプション 意味
-b 出力先ファイルが指定されている場合、出力ファイルのサイズを指定します。
-c 出力先ファイルが指定されている場合、出力ファイルの行数を指定します。
-d 重複する文字の数を制限します。
-f charset.lstファイルを指定して文字列を生成します。
-i 単語リストの文字の順序を逆転します。
-I -t使用時に、@%^をそのまま解釈できるようにします。
-o PATH 生成した文字列を指定されたPATHに出力します。
-p 繰り返し文字を含まずに生成します。(-sとの併用不可)
-q 指定されたファイルから文字列を生成します。(-pと同様、一度使用した文字は使わない)
-r 前回実行した際のコマンドを再開します。(-sとの併用不可)
-s ワードリストを開始する特定の文字列を指定します。
-t 「@、&^」の特定のパターンを設定します。
-z 出力ワードリストファイルを-oと一緒に圧縮します。


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プロフィール

名前:イワサキ ユウタ 職業:システムエンジニア、ウェブマスター、フロントエンドエンジニア 誕生:1986年生まれ 出身:静岡県 特技:ウッドベース 略歴 20

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